経営的にはあまり良くない傾向です。時流に乗っていないということになります。地道に業績を向上維持させるというのはわかりますが、全く外部環境の影響を受けないというのはいかがなものかと思います。

「武内さん、うちは外部環境の影響を受けないですから・・・」
とおっしゃいますが、良い風が吹いている時には、業界平均数値を上回る風を吹かせて欲しいです。

地域の一番店や認知されている企業ほど外部環境の影響を受けやすいです、逆に影響があまりないところは、商圏内や業界内での認知が低いと言えるかもしれません。

理想は、外部環境の変化により良い風が吹きそうな時は、思い切ってその風に乗るような施策が必要です。

その時に貯金できるかどうかが大事です。内部留保のチャンスです。
通常業務の中で売上を伸ばそうと思っても限界があります。固定費を削減して損益分岐点を下げているだけでは、事業を軌道に乗せることはできません。どうしても売上が欲しいです。

外部環境の変化は、今すぐに起こった訳ではないと思います。ある程度業界内でその変化の予測ができるはずです。1年以上前から外部環境の変化に対する企画を立てておかないと数値に反映されないと思います。

外部環境を論じるなら、1年先あるいは3年くらい先までの業界動向を調査し、自社としてどう取り組むべきか、検討する場が必要です。

でも良い外部環境の変化は、ほぼ予測通り、悪い外部環境の変化は予測以上に落ち込みます。特に業績の悪いところほど、外部環境の変化による影響を受けやすいです。

いずれにせよ業界動向や世の中の動向を知ることは大切です。そのための活きた経費を使うべきです。本や雑誌、セミナーだけでなく、企業訪問など計画的に行っていますでしょうか?

井の中の蛙では、業績を向上し続けることはできません。
伸びている企業様への訪問など、積極的に自分から何か情報を得ようとしないと見えてこないはずです。

会合で業界の人と会っていると言っても飲み会になっていませんか?
昼間、勉強のための企業訪問をどれだけ行ったかで結果は違ってくるように思います。

景気の悪い時ほど、外部環境の波は大きいです。
今まで外部環境の影響を受けていなかったところまで波及します。
活きた勉強をする時間を今まで以上に取ることが大切なような気がします。