教育に時間とお金をかけてこなかったツケが出ています。
業績不振の理由は商品でもサービスでもないです。しっかりと教育を行ってこなかったことが一番の理由です。

我々経営コンサルタントが調査・診断をさせていただいて、気になる点がこの教育の部分です。数値評価が出来ないため、表面的には出てきません。

どうやって判断するかと言いますと、全従業員・全職員の方々に面談ヒアリングを行い、会社の方針の有無やスキルアップ・モチベーションアップのための諸施策が取られているかどうかをお聞きします。

それでだいたい見えてきます。同業他社と比較してどのレベルなのかわかってしまいます。

経営不振の理由は「人」に問題があることが多いです。何がどう悪いというよりも教育されていない現場が一番問題です。

特に問題なのは、トップが教育に関して興味を持たれていない場合です。通常の業務を行っていれば、経験を積み、ある程度レベルアップするだろうくらいにしか考えていない方です。

これが何年も何十年も続くと、従業員の成長は止まったまま。逆に、教育を施そうと思っても抵抗感が出てきます。

経営不振の犯人は、トップが教育に力を入れてこなかったことに尽きます。
通常業務の中に教育という背骨を一本通さないといけません。就業時間中に教育時間を取ると業務効率が悪くなるという発想自体が良くないです。

教育はすぐ成果の上がるものではないです。成果を期待するものでもないと思います。しかし、教育に力を入れると、従業員は間違いなく成長します。業務スピードやスキルがアップするという以上に人間的に成長するのです。

その成長を阻害するような方策はいかがなものかと思います。
従業員の成長する姿を見て、喜びとすることがトップの役割です。

教育プログラムありますか?
従業員が成長する場を設けていますか?

スキルは経験すれば上がってきます。
でも人間的成長は、日々の会社のあり方で決まってきます。
人間性が磨ける会社が一つの目標ではと思います。