デューデリの調査報告書の中には、
「修正後貸借対照表」というものが出てきます。
毎期、税理士の先生にお頼みして決算書が出来上がっていると思いますが、厳しく見ると修正が出てくるんですね。

先生方には失礼かもしれませんが、毎期の決算書では甘いということになります。

お店を新しく作るのではなく、よくリニューアルという言葉がはやっていますが決算書もどこかでリニューアルが必要なのでしょうか?

実際には、銀行さんに資料を提出する際にしか、厳しい通知表を出さない癖が日本の企業にはあるような気がします。

決算書を作成願う際に、
「うちの決算書は、どこよりも厳しく、業界平均よりも厳しく査定・評価して下さい。」と言う方はおられるでしょうか?

できれば、少しくらい甘く書いてくれないかなぁ?と言うのが本音かもしれません。

それと、私達は仕事柄、5カ年の貸借対照表や10カ年の損益計画など携わらせていただいていますが、通常の企業様の場合、特に中小企業では、売上を中心にした損益計画と資金繰り表がメインになり、5カ年の貸借対照表まで策定されているところは少ないように思います。

しかし売上や利益にばかり目が行っていると自転車操業になっていまいます。
大事なのは貸借対照表です。正確に把握できているかどうか、それがトップの一番の仕事だと思います。

思っているほどお金が残っていないのが実情です。どうやってキャッシュを増やしていくか?頭を悩ますところだと思います。

5年先や10年先のことがわからないですが、どう組み立てて行くのか、それを思案しながら作っていかないといけません。

それにそのこと自体が楽しいと思える方でないと、経営者は務まらないのではと思います。

経営者は、数字から逃げることができません。唯一トップにしかできない仕事が、この数字の策定です。

毎日見ていれば見えてくるものもあると思います。後は、良い師匠に付かれることです。それも大きな要因のような気がします。