総花的な利益率ではダメ!戦略が必要!

ご依頼いただく企業様は、苦戦されているところが多いです。
数字を見せていただきますと、きれいな数字が並んでいます。ところが、その数字の中に戦略や方向性が見えてこないのです。

会社としての戦略や方向性は、想定粗利に現れてきます。業界平均がこうだから、こうする。ではなく、戦略が欲しいです。

よく「武内さん、うちの数字どうですか?業界平均と比べてどうですか?」とおっしゃいます。

でも売上や粗利は、教科書と比較するものではなないと思います。まず資金繰りが回っているなら、売上や粗利は企業の意図するもので良いです。

あまり教科書的な数値や業界平均を気にしていると、集客に結び付ける仕掛けが弱くなります。また、現場の人にもこの粗利率を守りなさいというような指示を出していませんでしょうか?

粗利率は、結果の一面にすぎません。想定粗利率を指示するのではなく、その部門ごとの戦略と方針を明確に伝えることが大事です。なぜ、この部門はこの粗利なのか、きっちりと方向性を伝えるべきです。

ところが、どうも苦戦されている企業様はこの方向性で迷われているようです。明確な指示が出せていません。そのため現場の方も混乱されています。

トップからのビジョンが明確でなく、現場からすると見えていないのです。
だから教科書に頼るしかないという結果になっています。

やはり経営は、戦略ありきです。他社と同じ事をやっていたり、業界平均を目標にしていたのでは、特徴が出せません。差別化できなくなります。

どうも平均点を取ろうとされている企業様が苦戦しているような気がします。
決算書の数値以上に、戦略・ビジョンの明確化が必要です。逆に、現場の方はその指示を待たれています。自分たちではどうしようもできないのです。

会社を動かすには戦略。
現場を動かすには方向性が大事です。

現場の改善に着手される前に、戦略と方向性の練り直し、明確化から着手されることをおすすめいたします。