入社したての頃を思い出します。
「報告書や本を読みなさい。まずはそこからです。」と教えられました。
社内に勉強会や研修会の制度などはありません。一人前になりたかったら自分で勉強するしかないような環境です。でも今になるとそれが良かったと思います。

「明日会議の日だと思うのですが、朝1時間早く出社お願いできませんか?」と上司の方のご自宅へ夜遅く電話を入れます。

まず、上司の家に夜遅く電話を入れて、翌朝早く出社してほしいというのは常識外れだと思います。ただし、一人前になろうという情熱だけは、あの当時持っていたような気がします。

報告書や本を読んで暗記しても学校の勉強と同じです。暗記した量だけ成長するなら良いですが、実社会ではそうとはならないです。

だから、生の勉強会をして欲しいと願っていました。

社風がそうしたのだと思いますが、嫌な顔をされる上司の方はいませんでした。いつも喜んで私たちよりも早く出社されて待ち構えています。1時間のつもりの勉強会が朝礼寸前までというのがしばしば。

勉強会は白熱!質問ばかり・・・

勉強をする目的が違ったのだと思います。
会社から提供した勉強会や研修会で人は育つでしょうか?それに頼っていて良いのでしょうか?

伸びている会社ほど、自主的に集まります。勉強会もあちこちで勝手にやっています。

研修会のスケジュールなどを総務部や人事部が作成しなくてもしっかりと成長できる仕組みが出来上がっています。

このような環境が少なくなってきているとお聞きします。
だからこそ、あえて言いたいのです。自分から上司に聞きに行ったり、自分たちで勉強会を企画しないと会社は伸びません。

当然、自分の成長もないのです。勉強会は参加するのが目的ではなく、自分を成長させるためです。

自分の聞きたいことをテーマに勉強会をしていただく。それが一番効果があると思います。

一人前になりたいなら、自分から知りたいことを聞きに行かれてはいかがでしょうか?