部屋の中は同じでも景色の見え方が違えば料金も変える?

宿泊客にとっては、景色も料金の一部と考えることもできます。

以前、東京に宿泊した時など、地下の部屋でした。当然、窓はなく、外も見えません。だから安かったことを覚えています。

部屋の調度や設えは同じでも景色で料金を変えても良いのではないでしょうか?

最高の景色が見える部屋は高く。
逆に外が見えないような空間の場合は安くといった感じです。

特に気になるのは、外が見えないような状況の部屋は、訳ありの部屋として安く提供してよいのではと思います。体を休めるためだけに宿泊される方もおられると思いますので、料金を安くするとかえって人気の部屋になるかもしれません。

部屋の大きさで一律に料金を決めるのではなく、お客様の感覚で料金を決めることも大切だと思います。

そのためには、例えば景色の良い部屋は、今以上にアメニティやサービスなどの付加価値を高めることです。景色が良いことに甘えているのではなく、さらにもう一工夫です。

逆に景色の悪い部屋は、安くして稼働率を上げるべきです。

だから必然的に同じ部屋の大きさでも戦略が全く違ってきます。
付加価値を高める部屋と安くして稼働率を上げる部屋に分かれます。

ホテル・旅館における部屋は商品です。大きさだけを料金の判断基準にしてはもったいないです。

それと稼働率を上げるとか、売上を上げるとか一つの方向性だけで戦略を立てずに、部屋ごとに特徴を活かして戦略を立てるべきです。

このことがマーケティングにおいて大事なことです。一律すべて同じと判断して商品やサービスを売るのは得策ではないです。

少しでも高く売れる可能性のあるものは付加価値を付けて高く売る。
安くしないと売れないのであれば、稼働率を徹底的に上げる。

部屋の売り方に戦略を組みこんで行かないと、稼働率は上がらず、売上も伸びてこなくなります。

もう一度、一部屋ごとに戦略を練り直されてはいかがでしょうか?