綺麗な数字の羅列。
これで良いのかなぁと思います。

銀行と私の目では見る視点が違うような気がします。

償却前利益がどれだけあるか?キャッシュフローがどれだけあるか?
それだけで事業価値を判断するのは寂しいです。

やはり事業は生き物です。
計画書の中の数値でもその根拠がないと意味のないものになるのではと思います。

数表の見方もいろいろあると思いますが、私の場合、右下の最終的なキャッシュフローよりも上から順に詰めていきます。

だから売上・原価率・販売管理費の順になります。

綺麗にまとまっている数字ほど要注意です。
作られた数字では、何の意味もなしません。

売上を予測することは難しいですが、その根拠を明確にする。時には、ダウン予測もあると思いますが、その場合はどれくらいの落ち幅で、限界ラインはどこなのかを予測する。

原価率も一番ブレやすい数値ですが、どのような対策を打って下げて行くのか、それを具体的な実践項目に落とし込む。

販売管理費については、各種目別に変動費・固定費にまず分けて分析する。
さらに種目別に見直しを図り、今期・来期の削減予定表を作成する。

そうすると自ずと営業利益は出てきます。
出た利益をどう配分・再投資するかは、次の課題。

数表の上から順に詰めていかないと、最終的な利益を把握することも難しいのではと思います。

それともう一つ、この数値には、会社としての戦略案が裏付けされていないと機能しません。まずは戦略ありきです。

どういう戦略で事業運営するのか、そこが大事です。
数値の羅列だけでは、付け焼刃の作業になってしまいます。

数字に戦略を意味づける。
そういう報告書を作って行きたいと思います。