銀行は約定返済が止まれば、内部留保できるだろう。
その資金で再投資ができるはずだと思われているようですが・・・

実際の現場は火の車のことが多いです。
それにいつまでも止めていただける訳でもないですから、少なくても1年以内に立て直さないといけません。

事業ですから表面的に売上が伸びたからと言って、手元にその分だけ残るということはないです。支払いなどに使用するため、現預金が通帳に思ったほど残っていないです。内部留保できるほど余力がない場合の方が多いです。

経営数値の羅列だけでは分からない部分があります。

数値以上に実情がどうなのか把握していないと良くないです。

約定返済が止まった瞬間、計画的に内部留保を進める方はいないでしょう。それに実際、そのようなことはできないです。今がたいへんなのに、溜める余裕なんてないはずです。

1年かけてまずは、単年度黒字化、営業利益が出る段階まで持って行くことが第一条件だと思います。

その1年間に次の投資分まで、留保できていることはほとんどないです。
さらに事業では大きな壁があります。1年間良い数字を出した場合、2年目以降の数値をどうするかです。

2年連続昨対クリアできるとなると本物です。しかし、それがかなり難しいです。
時流の変化も早く、新しい対策を打ち続けないといけません。それに店舗の補修・改修なども必要です。

だからお金は余りません。残っていないです。

返済余力が本当に付くまでは、少なくても3年はかかるのではないでしょうか?

事業主の方は今を必死で生きておられます。目先のことで頭がいっぱい。
長期的な計画など、組むことができません。

だからこそ計画的に、1年目、2年目、3年目と売上だけでなく、銀行との関係の計画を想定しておくのが良いと思います。

お金は余りません。どこかへ消えていきます。
内部留保を意図的にできるようになれば、再生は可能ではないでしょうか?