答えを教え、覚えさせる教育だけでは、人は育たないようです。
「はい」という返事は返ってきます。一所懸命まじめに仕事はされます。
しかし、自主自立でその後成長するか否かはわかりません。

伸びる人は、自分から聞きに行きます。
誰かに教えられるのではなく、自分から知らないことを知ろうとされます。
それが、スキルアップやモチベーションアップにつながります。

上司の方がきつく言ったので実行したでは悲しいです。
会社がすべてを提供してくれる、その線路に乗っていけば大丈夫ということはないです。

どの企業様でも最近、「聞きに来る奴がいなくなった」とこぼされます。

教育は教えることではなく、自分から知ろうと動くようにさせることだと思います。

その意識を持たせることが上司の仕事です。
でもなかなか・・・

言われることはするが、言われないと動かない。
そんな悩みをお持ちの管理職の方が多いようです。

私も実際に若い方にどのように伝えれば良いのか迷っています。
会社は何のためにあるのか?
将来の夢や目標は?
あるいは、今後何をしたいのか?

何を聞いても反応のない答えが返ってきます。

結果ではなく、自分から動くという瞬間が大事です。
それが変わった瞬間です。

もう背中を見て覚えろ!ではダメなようです。
今の環境を理解してあげ、手取り足取り少しずつ意識を変えて行く必要があるようです。時間はかかります。でも我が子だと思って、そこは静かに、大切に・・・

絶対に怒らない!顔に出さない!
気付いてくれるのをひたすら待つだけ・・・

この「待つ」という作業が、上司の本当の仕事なのかもしれません。

別に恥ずかしい訳でもなく、気付いていないだけ。。。
自分から聞きに行くようなると一人前。

待ってあげて下さい。気付くのを・・・
でも気付きが生まれるような環境作りはしてあげて下さい。
教育の現場では、待てるかどうかが鍵のような気がします。