いつもこのような愚痴を聞くことがあります。

常に会議やミーティングで話しているのだが・・・
というのが経営者の思い。

どうもすれ違っているようです。

会社がどの方向へ向かっているのか、指針を示す場をしっかりと設けないといけないようです。

きっちりと説明をし、理解してもらう場が必要です。
その際、できることなら予算を自らの手で考えて作ることです。少しでも経営に参加するとなると意識も違ってきます。

会社から与えられた予算をクリアするだけでなく、まず自分たちでどのくらいできるのか数字をはじき出すことです。そうすると、その数字を達成するためには何が障害となっているのか見えてくるはずです。

会社の方向性を伝えていない経営者はいないです。それは聞く方がそのように受け止めていないだけです。聞く側の意識を高めないことには、いくら言っても無駄かもしれません。

これでは、常に情熱を持って話されている幹部の方や部長クラスの方がかわいそうです。

だからこそ何でも良いから経営に参画する場を意図的に作ることです。小さな小さな予算でも良いです。例えば、ある一つの商品についての販売目標を設定し、進捗状況を確認し合うなどしながら、常にコミュニケーションを取ることなどでも良いと思います。

従業員は、会社と自分の距離が遠くなると、会社の方向性が見えないと言いだします。参加意識を常に持たせる工夫が必要です。

会社は自分のことを見てくれているんだ!大事にしてくれているんだ!
と思わせることです。

部下との飲み会、どれくらいの頻度で行っていますか?
部下とのミーティング時間、1か月どのくらい取っていますか?
個人面談、毎月実施されていますか?

接触頻度さえ上がれば自ずと不満は解消されるはずです。
人の心もメンテが必要です。

会社の方向性は伝えていないのではなく、聞く側が聞いていない、聞く姿勢になっていないだけです。だからがっかりしないで下さい。伝え方を変えたり工夫することが大切です。

伝わったことが伝えたこと。
どう伝えるか?そのことが一番大事なようです。