やみくもに昨年対比103%とか105%の売上予算を組んでも意味がないです。
今のような状況では横ばいでもOKだと思います。

特に売上は100.3%とか100.5%というような数字で組み立てています。場合によっては昨対の数字を割ることもあります。

大事なのは、経費削減と原価低減です。各々最低1%ずつ改善したいです。
経費削減と原価低減は売上アップの3倍の効果があります。

まず経費については、小さなものを少しずつ改善していくと、大きなものが削れなくなります。だから経費削減の場合は、大きいものから手を付けることが大事です。二の足を踏まないようにして下さい。

原価についても1%改善しようと思ってやっていては改善できません。3%くらい改善するつもりで着手していないと効果は出ません。

思い切った改革ができるかどうか、まずそれを判断します。実際の改革には3年かけて計画的に進めるように絵を描きます。1年で、膿を出し切って正常化するのは難しいです。

それだけ急激に現場を変えると、悪い部分も必ず出て来ます。
だから計画的に3年くらいかけて実行されることをおすすめいたします。

でも経費削減項目の中で一番ウエイトを占めているのはやはり人件費です。金額だけ減らすと事業が回りません。女性比率やパート比率を上げていくことが大事です。また平均年齢も下げて行く工夫が必要です。

新しいビジネスモデルを再構築するくらいの勢いでやらないと、利益体質には
なりません。

新しいビジネスモデルとは、旧来のものとシステム以上に固定費、いわゆる人件費の掛け方・仕組みが大きく異なっていることです。

あるべき人件費の姿を描いてみて下さい。
その他の諸経費については、誰でもできます。無駄なものをカットすれば良い訳ですから・・・

少々痛みを伴う改革が必要な場合も出て来るかもしれませんが、それを避けているとまた同様のことが起こります。

あるべき姿に近づけることです。

今まではどれだけ売上を伸ばせる可能性があるかを検討していましたが、今はどれだけ経費カットできる余裕度があるかをチェック・実践しています。

分岐点を下げる!
これに注力して行かないと、状況は何ら変わりません。
3年計画で上手に、あるべき姿に近づけられてはいかがでしょうか?