シェア法則で売上を出すということを散々教え込まれていたのですが、最近は
どうも難しくなったような気がします。

景気もよく、企業の業績が好調な時は良いですが、今のような不景気ではシェア法則で出そうとしても無理があります。

ではどうやって売上を予測しているかと言いますと、
ヒアリングを重ね、データ分析を行い、
伸びしろと今後の妥当な数字を読む
ことを行っています。

経営者や幹部の方だけでなく、部門長などからも話を聞いたり、現場をチェックしながら数字を読みます。ヒアリングにはかなりの時間を割きます。
また、必ず部門別損益を出していただきそこから方向性を導き出します。

数値的にはかなり硬い数字です。
特に、下がる部門もはっきりとどこまで下がるのか読みこみます。
のびしろについても事業の閉鎖、委託などあらゆる角度から検討に入ります。

シェア法則というのは業界内や市場内での自社の位置づけですが、マーケット自体が縮小している中においては売上を予測することは難しいです。単なる数字遊びになってしまいます。

大事なのは依頼を受けたクライアント様の中に入り込んで、どこまで可能性があるのか測ることです。

数式に頼るのではなく、生の現場からどこまで可能性があり、どのように組み立てて行けば良いのか自分の眼で判断するしかないです。

5カ年の売上なども微増の微増という感じ。
絶対に無理はした数値は作りません。

逆に5カ年の経費削減プランを作成、実施します。

訪問させていただくごとに、
「武内さん、売上が上がりました!ありがとうございます。」と言われるよりも「武内さんから提案いただいたコスト削減の案、○○○は今月から止めることにしました。」
という報告を受けた方が安心です。

理由は、売上は上がったり下がったりします。いつまた悪くなるかわかりません。しかし、固定費の削減は損益分岐点を永遠に下げることになります。

昔の顔で出ています。
というようにならないように、新しい数値予測の仕方を開発して行きたいと思います。