自分だけを守ろうとする社長では、おそらく誰も助けてくれません。

本音は自分よりもお客様よりも従業員を守る社長であって欲しいです。
いろんな経営者の方とお会いさせていただき感じるのは、いつも従業員の生活のことを口にされる方です。

時には自分の息子や娘をほっといてでも面倒をみられるオーナーさんがおられます。何らかの事故や病気で入院されても真っ先に駆けつけるのはオーナー。ご家族よりも先にです。

「ちょっと抜けて来るから・・・」
とおっしゃって夕飯を病院に運ばれます。

経営でおかしくなる兆候は、社長が自分だけを守ろうとする瞬間です。
会社が少々調子がおかしくなっても自分だけは守ろうとされます。

実際、お客様が会社を助けてくれる訳はないです。心の底ではそう思わないといけませんが、従業員が会社を助けてくれるのです。可愛くてしようがない。何とか幸せになって欲しいと懸命に育てておられる姿が大好きです。

会社が窮状に陥っても「従業員のことが心配です。こんな時期に再就職なんて無理でしょう。何とか経営を継続する方法はないですか?」と相談があります。

中小企業の経営者は自分を守ろうとすると破たんします。
守るべきは従業員です。

自分をどれだけ押し殺せるか?
人間自分が一番大事なのはわかります。
でもそれ以上に従業員のことをどこまで考えているか?

会社の一体感やいざという時の頑張りは、社長の従業員に対する姿勢で決まるような気がします。

従業員を思う気持ちが業績に表れます。
会社のことよりも従業員のことを話される社長がよくおられます。その方が頑張ってくれないと自社は伸びないとおわかりだからでしょう。

会社の数字のことは大丈夫なのかなぁと思うのですが、ずぅっと従業員の話。
従業員が好きなんでしょう。

窮状の時、助けてくれるのは従業員なんですから・・・
自分のことだけ考えないようにした方が良いと思います。