会社にとってどんな人が必要ですか?
どんな人を育てて行きますか?

能力の高い人を育てて、大事にして、業績を伸ばして行かれるでしょうか?

よく中小企業では、能力が高いだけの人を大事にし過ぎると良くないと言われます。能力の高いだけの人は、自分の能力に見合った給料がいただけるところへ転職して行きます。

その会社や社長が好きなのではなく、自分の能力や給料が大事だからです。
でも理由としては間違ってはいないです。皆、自分のことが可愛いものです。

しかし、会社を長期安定化させようと思えば、一体化して一緒に業務に励んでくれる方が必要になってきます。会社のことが好きで、少しでも役に立ちたいと思おう方を作らないといけません。

お金や自分の能力だけではない部分があります。
そのことに気付いたり、あるいは大切に思っている社員を作っていきたいです。

会社というのは、能力の高い人を作っていくだけではなく、愛社精神の強い人も作っていかないと機能しないものなのかもしれません。

能力の有無で判断していると会社は破たんするとも言われます。

だから評価制度の項目の中に、「会社が好きですか?社長が好きですか?」という質問内容を入れて下さいという要望があります。

何気ない、単純な質問のようですが、意味は深いです。

またこの人は良い人だなぁとか人間的にできているなぁと思うのは、
「私はこの会社でたいへんお世話になっています」とか「社長にはよくしていただいて、尊敬する方です」というように会社や社長をそれとなく褒めたり、感謝している言葉を出す方です。

実は、そういう社員の方が何人くらいいるのかを判断させていただいています。

そういう人が幹部におられる会社は、潰れないでしょう。
その幹部の方の姿勢を見て下が育って行くはずです。

愛社精神は、教え込むことは難しいです。無理強いできません。
自然と働く従業員が会社を好きになっていくしかないです。

でも、それも社長の毎日の行動や言葉で決まってきます。
人を引き付ける魅力がないと誰も付いてはこないでしょう。

愛社精神は社長の魅力かもしれません。
能力評価だけではないところに、会社の安定化につながる味噌が潜んでいるような気がします。