企業再生支援を行う場合、不採算部門の見直しが当然あります。
その中で数多く出て来るのが、飲食事業です。

元々、飲食事業に明るく、自信がおありでなさったのなら良いですが、現金収入が見込める美味しい商売だという感じで安易に始められた方が皆苦戦されます。

外から見ると飲食事業と言うのは儲かっているように見えるのでしょうか?

実際は、そんな簡単に儲かりません。商品を作って出すものですからいろんな面でのロスがあり、かなり売らないと利益は出ません。

はっきり言いますと、飲食事業に情熱がある方でないと利益は出ないということです。美味しいものを作るのが好き、お客様と接するのが好きという方がおられないと締まりのないお店になってしまいます。

棚卸が毎月出来ていなかったり、利益管理が出来ていなかったりとただお店を開けている状態では良くないです。利益が出ているかどうか、それを毎月ジャッジして、それに対して対策を売っていかないといけません。

皆さん部門別損益を出された初めておわかりになられます。
飲食事業がどんなに儲からないかということを・・・

サービス業なので気を抜くことはできません。一つ一つのことを真剣に組み立てて行かないといけません。それが出来てやっと赤字でない状態。

利益を出そうと思えばやはり飲食のプロ経験者が張り付いて見ていないと利益は出ないです。調理長さんだけに任されている状態では、店の利益管理が不十分です。

大きな赤字を出しているなら撤退か委託がおすすめです。
自社でブラッシュアップするにしても限界があると思います。それに物品販売では売上が2倍になっても人員を増やさずに対応できますが、飲食の場合は、売上アップには限界があります。

飲食事業に対してどう取り組んでいくか?本当に自社に必要なのかどうか?
それを見極めないといけません。

そんなに甘い事業はないと思います。
トップに情熱がない事業は利益化が難しいという顕著な例だと思います。