飲食店はどんな朝礼を行っているかで売上が変わってきます。

おそらく、社長がいる時だけ朝礼をやっている店では売上は上がらないでしょう。嫌々、指示されたから、業務命令だからやらなくてはならないというレベルでは店は良くならないです。スタッフの数が少なくても同じです。一人でも二人でもスタッフがいれば、店を開ける前に必ず朝礼をして、けじめを付けてからスタートすることが大切です。

店内外の掃除が終われば、暖簾を上げることがスタートの合図。そのうちお客様が来られるだろうというような店の開け方のところは心配です。また、お客様が入店されたことがオープンの合図のようになっているところもあるようです。

毎日朝礼をやっているので伝えることがあまりないのです。という答えが店長から返ってくることがあります。本当に毎日伝えることはないのでしょうか?

この状態が実は一番危険です。店を開けることがルーティンワークになっていて、気付くことができなくなっています。1日数時間営業していると何か気付くはずです。

【朝礼の内容例】
1.今日現在の売上・人時売上高
2.昨日のお客様の状況(お褒めの言葉やクレームなど)
3.店内外の店舗チェックの状況
4.今現在の在庫状況
5.今日のおすすめ
6.商品別出数(販売数)の状況
7.競合他店の状況
8.本部からの伝言
9.休憩所の状況
10.ゴミの処理状況
11.駐車場や店の周りの状況
12.シフトの状況
13.販促企画・キャンペーンなどの状況
14.最近読んだ本で感動したこと
15.今日の売上目標・客数目標
などなど話すネタはたくさんあるはずです。朝礼で手を抜くと、他のものも手を抜くようになります。

それで、朝礼で売上を上げるには?
スタッフに数字を教え込むことです。1日の売上・客数・出数が曜日ごとにいくらくらいなのか教えることです。数字が気にならなくて作業だけやってもらっている状況では数字は絶対に上がりません。数字は共通認識として、スタッフ全員が必死になってやろうという意識がないと達成しません。

そのためのやり方やコツを朝礼で教えるのです。どうすれば店の売上が上がり、皆の給与が上がるのかを毎日教えます。

店長や社員だけが必死に動いても限界があります。店を盛り上げるためにはスタッフ全員の力が必要です。そのための方策や指針を示すのが朝礼です。

朝礼を甘く見ていてはたいへんです。売上を上げるということは、朝礼をしっかりとやるということと同じです。

どんな朝礼をされていますでしょうか?数字を上げている店長の店では必ず朝礼に力を入れておられます。店を活性化したいと思われるなら、まずは朝礼の内容を見直し、中身の濃いものに変えられてはいかがでしょうか?

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