会社の業績が悪くなってきくると社長はいろんなことを考え出します。悩み出します。

原因は何か?原因探しをされます。
外部要因が原因の場合はマーケットの問題なので、営業戦略の立て直しで対応が可能でしょう。

ところが内部要因に問題があった場合、根が深いかもしれません。特に給与に
問題あった場合、注意しないといけません。

離職者・退職者が多い。
給与に関する不満が従業員から多く出ている。
自分の給与がどうなると上がるのかわからない、そのため目標が持てていない。
同業他社に比べて給与水準が低い。
などなど・・・

でも給与体系や賃金テーブルを変えると業績は上向くでしょうか?
この相談も実は多いです。給与体系を従業員が納得の行くものにすれば、モチベーションが上がり業績回復のきっかけになるかもしれないと期待されます。

しかし、業績が悪化しているということは、人件費アップはできない状況のはずです。そのような中で給与改定は可能でしょうか?

給与体系を変えたとしてもすぐに業績が上向くことはないです。それと少しでも上げると、業績が悪くなるとまた上げないと組織が動かなくなります。

業績悪化の原因は、給与体系ではなく、目標数値が未達ということが原因です。従業員の方にも理解しやすい明確な目標数値を決め、それをクリアする力を付けない限り、同じことの繰り返しになります。

そうすると、給与体系の改定に大事なのは、業績アップの施策を講じることです。もし業績が上がれば、給与の見直しを行えば良いのであって、先に給与を見直しても業績は回復しないでしょう。

だから、給与見直しの依頼があっても基本的には業績アップの施策を打つことをまず行います。それと同時並行して給与に関する調査・分析を行い、業績が上がる兆しが見えるのを待ちます。

あくまでも業績を何とか回復させること。そこに一点集中するように組織を動かさないと良い結果は出ないでしょう。

給与体系・賃金テーブルなどを変えても会社は変わりません。業績を軌道に乗せることが大事であり、そのような状況が見えない時に手を付けると出口が見つからなくなります。優先順位をしっかりと見極めることが大切だと思います。

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