業績低迷の原因を明らかにし、キャッシュを生み出す工夫をすることが先です。

例えば一番わかりやすい例が、店舗や施設のリニューアルです。商品やサービスの見直しをせず、建物や内装を綺麗にしても根本的な解決策にはなっていません。売上は少々上がるかもしれませんが、経営と言う視点で見ると何も変わっていないことになります。

それに新たに投資したお金を何年で回収される見込みでしょうか?また新たに投資するとなると、返済金額が大きくなりさらにキャッシュアウトすることになります。

再生局面では、このキャッシュアウトする金額を少なくすることが一番大事です。売上低迷以上に元本や金利負担が大きくなっていることが一番の根本原因のはずだからです。

お金を使わずに何ができるか?それが大事です。私もコンサルティングをさせていただく際に、まず投資案件はすべてストップです。現状の様々な資産を活用して再生を目指します。

店や施設を綺麗にしないとお客様は戻ってこないのではと思われるかもしれませんが、お金をかけても体質や仕組み、商品・サービス内容が工夫されていないと、また同じ結果になります。

逆にこのような体質があるからこそ苦戦されて来たのかもしれません。新しくすると業績が回復するというようなことはないです。立て直しには、内部を強くして商品・サービスを見直すことが大事です。

しかし、店や施設を新しくするお金があれば、今のように苦戦しなくても済んだのにと思ってしまうようです。

再投資に回すお金の問題ではなく、利益が出る体質を作ってこなかったことが最大の要因のはずです。無尽蔵にお金があったとしても経営が順調に軌道に乗るとは限りません。お金で解決するのではなく、経営体質の強化を図ることが大切です。

「あと○○○○円だけ資金があれば、何とかなるのですが・・・」
というお話をよく聞きますが、本当でしょうか?

おそらく資金調達に目が行っている状況では、今後も苦戦されると思います。資金が大事なのはわかりますが、それ以上に変えないといけない根本原因がどこにあるのか、そこに一点集中して改善・改革ができるかどうかが大事ではと思います。

【最新情報はこちらから】経営コンサルタントは武内コンサルティング