何とか社員の意識を変えたい、気付いて欲しいと思っておられます。社員の意識さえ変わってくれれば、業績は急速に良くなると信じておられます。

昔の方が、社員が育っていたように思うのですがという話をよく聞きます。では、昔の職場環境ってどんな感じでしたかと逆にお聞きします。

昔は、夜遅くまで、あるいは徹夜や会社で寝ることがしばしばあったそうです。それも会社からの指示ではなく、自分の意志で仕事が終わらないから残っていたらしいです。

今は職場環境が整い、仕事がしやすくなった半面、自分で自分を鍛えることが難しくなっています。時間的にも余裕が出て来て、何でも自由に使うことができるはずなんですが、殻を破れていない感じです。

どうすればうちの社員が成長しますか?と相談があります。
理想は、家に帰れないくらいの仕事を与えることだと思います。ところがそのような状況になっていないため苦労されています。

逆に人が十分にいるのではないでしょうか?従業員数と仕事量がぴったり合っているという状況は理想的な状態ではないです。人は少ないくらいでちょうど良く、利益も出ます。

本人には酷かもしれませんが、やはり仕事量を増やしてあげることが一番だと思います。この人はこのレベルだから、これくらいの仕事量と内容で良いだろうと決めつけず、仕事を教えることです。

仕事に上限や区切りはないです。いろんな仕事を覚えていただき、能力を発揮していただくことが成長につながります。

社員が成長していないと言うことは、社員に仕事を教える、覚えさせることが甘くなっていたり、疎かになっているからかもしれません。

仕事量が以前のように戻すことは難しくても仕事を教えることは可能なはずです。社長や幹部の方が、教える・覚えさせるということに力を入れない限り人は育ってこないと思います。

社員を成長させるという問題は、社員側に問題があるのではなく、社長や幹部の方にもあるように思います。

社員が成長する会社の特徴は、教え好きです。そのような文化・風習を作られてはいかがでしょうか?

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