アルバイト体験も大事な武器です。採用面接で活かされてはと思います。ただし、単にアルバイトをしていた話をしても相手は評価しません。もう少し視点を変えて、話されてはと思います。以下、少し事例を参考にしてみて下さい。

1.卒論の題材になったようなアルバイト経験
普通にアルバイトをして報酬いただいていたというよりも卒論のテーマにしようと思ったくらいの経験なら、どんなことを経験したのか採用面接者の方も身を乗り出して聞きたくなります。その際の考え方や分析の仕方など、論理的にも筋道が通っているかなど、判断材料として最適なものになります。

話の内容をアルバイトそのものの業務内容ではなく、客観的に分析したり、データを取ったりして自分の考えをまとめたことが、社会人になって活きてきます。経験を書面に落とし込むという作業が大事であり、評価しやすくなるからです。


2.ミスしたことや失敗経験
アルバイト経験でたくさんミスや失敗をして下さいという訳ではないですが、採用面接の準備のためと思って、過去にやってしまったミスや失敗を棚卸して下さい。それも頭の中にあるだけでなく、文章にして書き起こして下さい。

自分が直接起こしたミスや失敗でなくても、その会社や部署、店などで起こったことでもいいです。そのことをどう思い、どう考えたのか、そのプロセスを話せるように準備しておいて下さい。

ミスや失敗は誰にでもあります。そこから問題解決能力がどのくらいあるのか、採用面接者の方はそれを見極められようとされます。


3.人生修養の場となったアルバイト経験
最初から人生修養になるからと思ってアルバイトをされる方は少ないと思います。しかし、ひょっとすると、学校で授業を聞いている時間よりもアルバイトをしていた時間の方が長くないですか?

それは授業よりもアルバイトの方が楽しかったからですか、あるいはやりがいがあったからですか?何でも続けてやるということが一番大事です。飽きずに困難を乗り切れる力があるかどうかを判断されます。

自分のやってきたアルバイト経験に対して自信を持って話せるくらいの経験をされるのがベストです。できれば1年以上頑張って続けたアルバイト経験などが良いと思います。
 
 
4.家庭教師のような1対1でのアルバイトよりもチームや組織の中でアルバイトをした経験

会社や組織の中の一員として働くということは貴重な経験です。上司も年長者の方もいますし、アルバイトとしての後輩の方もいます。その中で、上手くやって行けるかどうか、それが大事なことです。

気を使ったり、人間関係が上手く行かないこともあると思います。でもそれが一番の勉強になります。

立場をわきまえながら、どういう行動を取ったか、どういうことが勉強になったか、何らかの気付きのあるような経験をされてはと思います。


5.お金を稼ぐため以外に、何らかの目的を持ってやっていたアルバイト体験
目的意識を持つことが大切です。お金のためというのではなく、自分がどうなりたいのか、そのためにどのようなアルバイトを自ら選んだのかが大事です。
お金以外の理由が何なのか、そこを採用面接者の方は聞きたがると思います。

自分なりにどんなビジョンがあったのか、どんな考えがあってそうしたのか、相手に響く一言が欲しいです。

【最新情報はこちらから】経営コンサルタントは武内コンサルティング