よく、経営コンサルタントの方から見て、企業が衰退する兆候はどこにありますかと質問があります。

企業ですから調子が良い時も悪い時もあります。起業してからずっと右肩上がりと言うところは少ないと思います。いろんな苦労をされながら今の事業を維持されています。

ところがこのまま行くと危険だなという兆候はあります。何かと言いますと、新商品を出していない企業です。何年も何十年も新商品を出していないとなると、かなり厳しいです。既存の商品のブラッシュアップも良いですが、それだけでは追いつかないでしょう。

どのような業種業界においても新商品を出すことが大切だと言われます。売れる売れないに関わらず、新商品を出すことが企業の力になります。何度も失敗しながら、売れる商品を作り上げて行くといった感じです。

そのプロセスを経験することで、いろんなことが見えてきたり、情報が入ってきたりします。

ただし、今大事だと言われていますのは、新しい切り口で商品開発を行うことだそうです。同じ切り口からの商品作りではマンネリ化し、違った角度から商品開発を行うことも考えないと売れないそうです。

なかなか切り口を変えるというのは難しいもしれませんが、そのような発想を持って商品開発に当たることは大切なことだと思います。

企業30年説でもドッグイヤーでもなく、新しい商品作りができなくなった瞬間、衰退が始まっているのではと思います。新しい商品を出す力がなくなった時、業績は下降線をたどります。

今の状況は別にして、常に新しいものを出し続けるという姿勢が大切です。このことは従業員の士気にも及びます。

だから業績アップを図る際には、欠点を克服したり修正したりすることに加えて必ず商品開発を同時に行います。

固定費の削減だけで企業が延命できるとは限りません。商品を作るという中からの力が出てこない限り本当の意味での再生にはならないと思います。

新しい商品が出なくなった時、衰退が始まるのではないでしょうか?

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