中小企業では、業務に関することを仕事中に教えるといったことが中心になっています。私がお伺いさせていただいた会社で、教育という時間を取ったことがないというところもありました。

一方、大手企業では様々な研修があります。直接今の業務に関することでない内容であっても、一人前の社会人になる教育やプロの専門家になるためのスキル教育などが当たり前のようにあります。

この状態が3年も経つと大きな差が出るのではと思います。社会人1年生の時の業務内容の差はなくても3年後の成長度で差が付き、そこから先はもっと差が付きそうな感じです。

中小企業の現場においては、例えば、決算書の見方がわからないという若手社員も出てきます。目先の業務をこなすことは教えられても経営のこと、管理職としての業務について教えられることはないです。全部自分で勉強しなくてはならないという感じです。

うちは大手と違って教育に経費をかけることができないとおっしゃいますが、社内で実施することも可能だと思います。社長が講師となって教えないと社員は育ちません。

面倒くさがらず、毎月少しずつでも時間を取って教えて行かないと、レベルが上がらないのではと思います。

あえて教育の時間を作らなくても、やってくれるだろう、勉強してくれるだろうでは難しいと思います。

本も読まない、業界誌に目も通さない、他社動向の情報に興味もないとなると、その方は今後どうなるのでしょうか?こちらが凄く心配になってきます。

あらゆる角度から興味を持たせることがまず大事だと思います。そのアクションを社長が音頭を取って開催されませんでしょうか?

教育がない会社では、予算に対する認識が薄いのも事実です。会社から聞かされていない、私たちは知りませんという返事が返ってきます。

教育は、時間を取ったからと言って明日から何かが変わる訳ではないです。しかし、継続して行うことによって3年後、5年後明らかに社内が変わってきます。

直接業務に関わらないことまで、教えることができるかどうか?
B/SやP/Lの話が普通にできる社員、人間的にできているなぁと思うような社員を是非、育ててあげて下さい。

今教育に力を入れないと、3年後の苦戦が待っているのではと思います。

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