企業の利益水準を図るものの一つとして、

EBITDA=税引前利益+特別損益+支払利息+減価償却費

があります。

ただし、実際には償却前営業利益で見ることが多いです。この数値を一つの返済可能能力指標として考えても良いのではと思います。

EBITDAや償却前営業利益にせよ、一つ大事なものが抜けているように思います。事業を継続しながら毎年利益が出れば良いですが、そのようなことはないです。では、何が必要かと言いますと、投資です。

企業衰退の原因は、ほとんどが活きた投資を行ってこなかったことです。投資を行わないと徐々に事業が寂れてきます。利益が出ていないので投資ができず、悪循環に陥ります。

経営計画書を作成する際にも必ずこの投資を折り込まれてはと思います。投資が折り込まれていない計画書を見ると、今のままで売上や利益が上がるのかどうか不安になります。

何らかの手を打たないといけないという場合、当然固定費の削減を行い、損益分岐点を下げることをまず考えると思います。しかし、これだけでは業績を回復させることは難しいです。前向きな改善・改革が必要だからです。

業績を維持向上させておられる企業は、5年先、10年先まで投資項目が決まっています。利益が出る出ないに関わらず、これだけの投資をして行かないと、現在の事業を維持できないと考えておられます。

計画書を作成する際にも、まず投資計画からです。この投資金額から逆算して他の経営数値を組み立てられます。

利益が出たら投資を考えますというスタンスとは違います。投資ありきなのです。

投資についてどのように考えているか、それが企業成長を図る一つの指標のような気がします。

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