業績低迷企業の特徴は、指示待ちになっていることです。低迷を打破するためには、個々人の主体的な高い意志が必要です。

何も言われなくても新しい企画を持ってきたり、会社にプラスになることを提案するようになることが理想です。

大手企業では、これが当たり前になっています。自主的に動いて提案しない人、自分を磨かない人は競争に敗れて行きます。

競争が良いか悪いかは別として、皆必死で頑張られます。会社のためというよりも自分が納得するまでやってみたい。人から指示をされて仕事をするのが嫌だ!自分で考えて提案しながら仕事を組み立てて行きたいと思っておられます。

すぐにそのような機会を与えられる訳ではないですが、いつもその心は持っておられます。

チームでも組織でもそのような自主的な仕事の仕方をしていると、少々業績が下がっても取り返すだけの力を発揮されます。

主体的意志を持つことが非常に大事です。組織風土改革とは、業績を上げることよりもこの主体的意志を個々人や組織に持たせることではないかと思います。

常に自分から動く。自分を成長させながら、会社にも貢献して行く。そのような気概を持った社員をどう育てて行くかが鍵です。

ただし、何をやっても良いというのではないので、やはりけじめとルールが必要です。そのために、個人面談や横断的なミーティング・会議が大切になってきます。

意見が出やすい会社にするためにはどうすれば良いか?このことで皆さん悩まれています。中小企業の場合、トップ率先というパターンが多いです。徐々に組織が大きくなってくると、そのことから脱皮して、従業員一人一人が主役になるように変えて行かなくてはなりません。

意見箱など設けても良い提案や本音は出ないかもしれません。やはり組織を引っ張って行くリーダーが必要です。社長でもなく、社長の同族の方でもなく、役員でもないです。部課長クラスの方が会社を引っ張って行ってもらわないと厳しいような気がします。

リーダーが適任かどうかよりもまずやっていただくこと。やりながら覚えて行き、成長してもらわないと、他から呼んできたりすることはできないと思います。

会社もリーダーであることを認めてあげ、その役割を果たしてもらうような場を設けてあげてはと思います。

具体的には、就業時間後のリーダーさんのあり方で変わってきます。就業時間が終わると、自分の仕事をするために残るのではなく、各部署を周り、机の横に座って話を聞いてあげたり、仕事を教えてあげることです。

これが非常に大事です。このような方こそ、未来の幹部候補生です。組織風土改革は、目に見える部分よりも目に見えない部分でのリーダーさんの努力にかかっているのではと思います。

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