よく社長の口から「経営者発想をして下さい。」という話が出てきます。でも具体的には何をすれば、どう行動すれば良いのでしょうか?

何となく皆さん大事であることは理解されています。しかし、具現化するのが非常に難しいです。一度でも経営者の立場になればわかりますが、そうでないのに理解して下さいと言われてもわかりづらいという答えが返ってくる時があります。

従業員の視点ではなく、経営者の視点で常に考える。それを全従業員ができれば必ず利益が出ると言われます。

つまり、一つ言えることは、お金の勘定ができることです。始末するものは徹底的に始末し、利益が出るように常に考えることです。売上だけを追いかけるのではなく、営業利益や経常利益が出るように対策を講じているかどうか、それが大事です。

また通常、企業というのは、銀行からの借入が大なり小なりあるものです。返済をし続けない仕組みになっています。元本や金利分も含めて稼いで行かないと安定した企業運営ができないということを理解しておくことが大切です。

目先の利益だけではなく、返済余力がある状態であるかどうか、資金繰りは上手く行っているかどうかを気にして下さい。

特に資金繰り面では、売上が立っても回収できていないと会社はきついです。あるいは、先に仕入れを起こしている場合、販売がピークになる前に資金繰りが厳しくなります。

表面上の売上とは別に、資金繰りという視点で経営を見ると、毎月綱渡り状態というのが実情です。そのことを経理担当者の方だけが知っているというのは良くないです。

営業や販売担当の方は、売上だけを追いかければ良いという発想を持たないことです。会社は、利益が出ているかどうかよりも資金回収できているかどうかの方が大事です。

実は、そのことを理解して日々の業務に当たって欲しいというのが、社長や会社の願いです。

毎月の入金状況が気になりだしたら一人前とも言われます。もう少し大きな視野で物事を見たり、チェック・確認すべきものがあるようです。

社長が一番苦労されていること、それを理解できたら経営者発想できていると言えるのではないでしょうか?

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