聞いている側はいつかそうしてもらえるものだと、権利の主張をし出します。
「賞与を出したい」
「昇給を行いたい」
とひと言、言うともう出るものだと解釈されます。

上に立つ人ほど、希望・願望が強いです。夢を持っておられます。
少しでも自分の思いを伝えたいと思っておられます。

それでついつい・・・口から出てしまう。

「社長は、以前こういったのに、いつ実現してくれるのですか?」と社員からクレームが来ます。

トップの言葉には重みがあるということです。少しでも早く伝えたい、こうしたいというのはわかりますが、それがアダになることが多々あります。

言ってしまったことはそれに、うっかりでは済まされません。トップの一言で会社がゴタゴタすることになります。

だから決まったことしか言わないように注意して下さい。希望の段階のことは社員には言わないこと。幹部会議の場で留めておくのが良いでしょう。

社員の方と面談ヒアリングをさせていただきますと、社長が言った、言わないの話が結構多いです。でもこれが混乱の火種となります。

ビジョンや夢の話はまだ良いですが、個人のお金にまつわることは絶対に言わないこと。

言った瞬間、近い将来もらえるものだと解釈されます。社員が喜ぶ顔を見たいというのもわかりますが、じっと抑えて下さい。

経営で大事なことは、決まったことのみ情報公開を行うことです。どこから情報が流れたのだろうと言っている状況が一番危険です。


社長の一言で会社は決まります。常に言動には気を付けて下さい。