セミナーにも年何回も同じ会社が企画されたものに参加されます。
しかし、経営に関するセミナーはコンサートではないので、どう自社に活かすかが大事です。

昔、このようなことをクライアントの方に言われたのを覚えています。
「武内さんの仕事は、何かをさせる仕事なんですね。」とおっしゃいます。
私の話を聞くだけではもったいないです。それに話の聞き方をご存知ないのだと思いました。

コンサルタントとお付き合いされる時は、100個の提案があるとしたら、そのうち3個ぐらい自社の体質に合い、やり切る自信のあるものを見つけることです。

「今日は良い話が聞けました。」とおっしゃる方ほど、心配です。良い話かどうかなんてどっちでも良いように思います。何か自社に活かせるヒントが一つでもないかと思って聞いた方が得だと思います。

それとあるべき論を教えて下さい、語って下さいというのも違うように思います。それは本やネットで勉強すれば良いことです。理想は、利益の出し方を教えて下さいと言われると納得が行くのですが・・・

このような考え方を持った管理職の方であって欲しいです。学ぶのは学校でやること。会社では結果や成果を求められます。

最近口癖のように言っていますが、「利益」が出ていないと、皆が幸せになりません。逆に、利益の出ることを優先して取り組むことが大切ではと思います。

会社では感動しても実際に活かせないのなら、評価は低くなります。感動は自分の心の中に仕舞っておいて、何とかして成果を出して欲しいです。

たまの息抜きに、良い話を聞くのも良いですが、必ず業績アップのヒントをつかむことが大事です。

私自身がコンサルタントの仕事をしているからだと思いますが、業績アップのネタやヒントを常に話相手の方から聞こうと努力しています。言葉は悪いかもしれませんが、盗んでやろうと思っています。

そのような貪欲さが見えて来ると、どんな事業体であっても業績は向上するでしょう。

感動で終わらせない。結果や成果が出るように自分で考えて、組み立ててみる。
その癖付けが大切なような気がします。