売上を基準に経営を考えるというのはもう時代錯誤かもしれません。売上増を前提にした成長が当たり前のように考えられていました。

しかし、今、中小企業で大事なのは、潰さないこと。見かけの売上だけを追いかけていてはいつか破綻します。

売上が気になるのはわかりますが、それ以上に中身が問われていると思います。作った数字では当然良くないですし、数字以上に企業体質の方がもっと大切です。

企業の成長が売上と言うものさしだけで図られるのは寂しいです。成長と言う意味合いが時代とともに変化していると思います。

社内でも売上以外の経営数値で成長度を図る必要があります。例えば、人時売上高とか部門別損益など様々なものがあると思います。

トップが経営軸を変えないと伝わりません。いつまでたっても予算会議が売上の見込発表になっていませんか?

一つの経営指標で企業を表していた時代からおそらく10数個の経営指標で企業評価をされるようになったのだと思います。必然的に会議で使用する数値データも複雑になり、会議自体の時間も長くなります。

社内でも売上と言う言葉が少なくなり、他の経営数値の会話になれば理想的です。すぐにというのは難しいかもしれませんが、3年後、5年後ドラスティックに体質改善を図ることです。

個人評価も売上を基準に考えるのではなく、利益を上げた人を評価すべきでしょう。あるいは強い企業体質に変換することに貢献してくれた方を評価されてはと思います。

私もそうですが、売上という文字が頭から離れません。企業を評価する場合、どうしても売上が先にきます。

極力、営業利益を毎年どれだけ出しているか?
または償却前利益がどれだけ出ているか?
債務償還年数がどれくらいなのか?
を気にするように努力中です。

売上が社内で死語になった時、本当の成長があるのではないでしょうか。