リーマンショック後1年経過、大きな差が出て来ているように思います。
小さな業績悪化であれば、いつも通りの改善・改革でしのいでいたはず。しかし、いつまでもそれが通用するはずがないです。

リーマンショックを良いきっかけとして社内をドラスティックに変えたところが強い会社に変身しています。おそらく平成20年10月~平成21年9月にかけての1年間は今後10年を占う大事な1年間だったと思います。

改革の現場でも言い訳がしやすいのです。リーマンショックで経済がガタガタ。業界動向も最悪。だから今しかないんだと決断されて実行されたところは、これからが楽しみです。

逆にこの1年間業績が悪かったので、これから何とかしようと依頼があったとしても厳しいのではと思っています。

昨年の今頃を思い出してみますと、依頼案件に対して早く着手させて下さい。そうしないと後あとたいへんなことになります。早く着手して改善したところが生き延びます。と言っていたのを覚えています。私自身かなり焦っていました。

たった1年ですが、それくらい大事な1年間だったように思います。
状況を見てから判断というのでは遅かったように思います。

何か危険信号があった時にどう対処するか?
周りの状況を見てから判断するのか、どこよりも早く改善・改革をするのか、判断に迷うところですが、大きな波が間違いなく来ている時には、早めの改革が功を奏します。

大ピンチが会社の体質を強くしてくれました。リーマンショックに感謝されている企業様もおられるのでは・・・

なかなか通常業務の中でドラスティックな改革は難しいです。社内からまず批判が出てきます。なぜ、そのようなことをするのか?説明が欲しいとおそらく来ます。

しかし、危機的な状況では、各人の意見を聞いている間はないです。トップ率先で変えて行かないと生き残れません。

この1年間で体質強化を図られた企業が今後どのように業績を伸ばされるのか楽しみです。

気を緩めず、時を計って、大きく改革に着手する大切さを知らされました。
平常時に来た大きな波。ピンチをチャンスに変える力を持つことが企業力ではと思います。