正直、V字はかなりきついです。
よっぽど何らかの追い風が吹かない限り。

L字と言っても損益分岐点を見直し、不採算部門をカットしますので、事業規模は小さくなっています。そこから残った事業を少しでも業績を上げる努力をします。業績アップは3~5%伸びれば良いところでしょうか?

だから損益分岐点を下げる努力が大事です。経営者の思い入れだけではダメです。不採算部門はカットが基本です。損益分岐点を下げれないのであれば、再生は難しいです。

損益分岐点をどこまで下げれるかが大きな鍵です。これが下がっていないままに業績が上がっても利益が出ない状態が続いてしまいます。

V次の夢を見るのは良いですが、現実的には微増のL字ではないでしょうか?
売上をどうやって伸ばすかよりも、毎年損益分岐点を下げる努力をした方が、利益は出ます。

売上規模はほぼ同じで、どうやって損益分岐点を下げて行くかです。
少しくらい売上が回復したからと言って、安心せずに、さらなる努力が必要です。

それに、企業再生を実践されている経営者の方ならおわかりのはずです。損益分岐点を下げ続けなければ事業存続がないことを・・・一度着手されれば、そのコツや手法を会得されていると思います。

しかし、再生までは行かずに、少し業績が悪くなったという状況の場合、無理してまた売上を伸ばそうとされます。でもなかなか成果は出ない、利益は出ないの繰り返しになります。

L字回復というのは売上はほぼ横ばいで、その代り赤字部門の見直しや諸経費の見直しをしているので、実際は利益体質に変化している状態が理想です。

どうも売上だけの回復を期待されている方もおられるようですが、それ以上に利益体質への変換が大切です。

中身のあるL字回復。

痛みを当然伴いますが、痛みが大きれば大きいほど成果も大きいような気がします。