母親が何やら喜んで帰ってきました。
通院している病院で靴下をもらったそうです。敬老の日なのでプレゼントされたらしいです。

靴下くらいと思うのですが、本人は結構うれしいようです。
誕生日や母の日に家族からプレゼントというのはあるかもしれませんが、敬老の日にプレゼントをいただくというのはあまりないと思います。それも病院から・・・

粋な計らいだと思います。
小さな販促で患者さんを喜ばせる。年老いた方には笑顔が一番。うれしいことがあれば笑顔も出るでしょう。

商売ではないので再来店を狙っている訳でもなく、新規顧客獲得のためのでもなく、純粋に喜んで欲しいからでしょう。

このような販促は、傍から見ていても気持ちの良いものです。年を取ると、日々の生活に変化が少なくなってきます。いつも同じで、祝ってくれる人も周りにいなくなってきます。

「もらった、もらった」と喜んでいるのはうちの母親だけではないように思います。皆寂しいと思っているのでは?

ちなみにどんな靴下だったのかはチェックしていません。本人も自分の好みの色柄や形であるかどうかよりもいただいたことに対して喜んでいたみたいです。

靴下くらい買ってあげるのにと思うのですが、以外なところでいただいたこともあったのでしょう。我が家での自慢話になっています。

病院の院長先生はどのようなお考えでなさったのでしょうか?
看護よりも心のケアが大事と良く言われます。労わる気持ちがないとなかなかできないことだと思います。

本当に喜んでくれる販促。
自社のためになる販促ではなく、もらった人がうれしくてしようがない販促。
何か考えた方が良いかも・・・

儲けることに頭が行き過ぎていると、このような発想はできません。
人を喜ばせる事、それがどんな事業体であれ大切なことだと気付かされました。