事業の価値は単純。
キャッシュフロー創出力の有無。

いざとなったら売却すれば良い、その時の資産価値はいくらか?
それでは事業ではないです。

事業の本来の意味は、キャッシュを生み出しながら、会社も従業員も潤い、次の投資を行うもの。

そうするとそのキャッシュフローを生み出す源泉となっている従業員価値も大事になってきます。業界通例と比してどうなのか?客観的な判断が必要になってきます。

事業を資産に置き換えるとどうなのかという視点だけでは良くないと思います。事業は継続することに意義があります。継続の中からどれだけキャッシュを生み出すことができるのか?

やはり価値判断する時は、その根拠となる数値が欲しいです。

キャッシュを生み出すことのできる体制や仕組みになっているか?
あるいは適正な原価や販売管理費になっているかどうか?
また支払いサイトなども業界通例どおり行われているか?

決算書の数値だけでは判断できないこともあります。そこまで踏み込んで分析をしない限り、価値評価は難しいと思います。

事業価値をどうとらえるかは視点によって違ってくると思いますが、私のような現場の実行支援型のコンサルタントは、キャッシュ創出能力で判断しています。

オーナーさんからの依頼もこのことが中心です。
売上の規模や社員数ではなく、キャッシュリッチの会社であるかどうか?
中小企業では、それが一番大事なはずです。

借入の額自体もそれほど気にすることはないと思います。事業が継続でき、キャッシュを生み続ける可能性があるのなら、必ずチャンスが出てきます。

キャッシュを生み出せなくなった瞬間が危険信号です。

毎年、決算書の中の現預金の残が増えていること。
売上が伸びていても現預金が増えていないのであれば意味がないです。

あまりお金、お金と言うと綺麗ではないかもしれませんが、現場の実行支援ではそれ以外あり得ないのです。

事業価値=キャッシュ創出力。
そう言っても良いような気がします。