目標管理手法、QCサークル、バランススコアカード等々・・・
どれもこれもやってみたが、成果は出なかった。
逆に会社がゴタゴタした。
これが正直な感想ではないでしょうか?

良いと聞いてやってみたがあまり成果が出ない。
手法自体に問題があるのではなく、受け入れ側の体制にあると思います。
その体制をまず整備しない限り、どんな優れた手法でも台無しです。

あのやり方を導入すれば・・・
という思いはあると思います。

しかし、私たちもあまり教科書的な手法を現場で導入しません。
失敗するのが分かっているからです。

大事なのはその企業にとって大事なのは何かということをつかむことです。
そうすると、どの企業でも一つの答えが出てきます。

それは、トップのビジョンや方向性が示せていなかったり、理解されていないということです。このことが、業績不振のすべてなんです。後どんな手法を用いて一緒です。

大事なのは、上から順に決定事項をおろして行く作業を丁寧に行うことです。そうしないと企業でありながら「経営」というものが欠落していることになります。

困った時にビジネス書の手法に頼るのは危険です。特に優秀な管理職の方ほど、それを求められます。やり方を変えれば成果が出るのではと・・・

手法ではなく、会社のあり方そのものを見直すことが大事です。それさえできれば、どんな手法も吸収できるはずです。

急がないこと。
焦らないこと。
身の丈に合ったことをすることです。

経営に教科書なんてないかもしれません。自社に合った教科書を少しずつ作っていくしかないようです。

だから、本に頼らないでください。
本は参考にするもの。

感動し過ぎると、大きな落とし穴にはまってしまうことがあるので、注意して下さい。