最近和菓子マーケットが縮小し、苦戦されているらしいです。特に歴史のある伝統的な和菓子店ほど厳しいようです。

特に洋菓子に取られている傾向があるようです。デパ地下でも人気はやはり洋菓子系です。でも洋菓子が売れているからと言って、急に洋菓子を作っても売れないと思います。

またネット通販という新しい波がやって来ています。こちらも繁盛しているようです。作り立ての生の菓子が本物だと謳ってきたのですが、冷凍技術が発達し、生でなくてもお客様を満足させる商品が出来上がりました。

伝統を重んじるか、時流に合わせるか?いろんな壁があるようです。洋菓子へも移行できず、ネット通販へ参入もしないとなるとますます苦戦必至です。

ところが原点に立ち返ってもう一度考える必要があると思います。お客様の嗜好として洋菓子が強くなったので売上が下がったのでしょうか?ネット通販が出て来たので売上が下がったのでしょうか?

外部要因が理由ではなく、自社の商品に魅力を感じなくなったお客様が他へ移行している可能性があります。

業績が悪化すると12カ月それぞれ対策を強化するということを考えます。菓子店の場合、季節性の商品を扱っておられますので、12か月くらいの商品展開が必要になってきます。

でもこの対策、間違いではないのですが、お客様から見た場合の評価はどうでしょうか?季節性のある商品を扱っているからこそ、季節のイメージ=和菓子店の商品イメージになっていることが理想です。この季節になれば、○○菓子店の○○○というお菓子を食べたくなるねぇと言ってもらえるようになることです。

つまり、どんな商売でも全勝は無理!12ヶ月間全部勝とうと思っても無理があります。売上データでも昨対をすべてクリアするということは稀です。昨対を超えたり、超えなかったりを繰り返します。

勝てる時、勝てるものを見つけるが一番大事です。お客様が自店に対して持っているイメージに合わせて、商品を強化することです。

何が強い店なのか、それが明確になっていないと時流に流され苦戦します。自店の強みを磨き込むこと、それを忘れた時、苦戦が始まるような気がします。

1年のうちで絶対に勝ちに行くんだという月は何か月ありますでしょうか?その月に合わせて準備を施すことが活性化の特効薬になると言われます。

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