教育というものが存在しないという意味ではなく、会社が教育に関して時間を取ったり、費用をかけて行っていないということです。

一番の教育方法は教えなくても勝手に成長する社員づくりです。教えなくても自分で勉強して能力を高める会社を作ることが教育において一番大事なことです。わからないことがあったら自分から上司や先輩のところへ行って質問するような社風があると良いです。そうすると、自然と教え合う社風が出来上がり、成長スピードが速くなります。

リーダーシップ論やコーチングを学ぶ前に、自分の店の売上を上げることの方が大事だと思います。売上が上がるといろんなことが習得できます。売上、売上というと言葉が綺麗ではないかもしれませんが、優秀な管理職とは売上を作ることができる人です。

だから現場で売上を上げるためには何が必要なのかを知ったり、教わったりすることが最高の教育となります。売上を上げようと思えば、商品やサービスだけでなく本人の人間性も磨かないと上がらないでしょう。いろんな苦労をしながら成長して行くと思いますが、周りがサポートするような社風があればそれが最高の武器になります。

中間管理職向け研修会・セミナーが人気のようですが、これを毎年繰り返し参加しても会社の中身は変わらないでしょう。根本的なところにメスを入れて行かない限り付け焼刃的な対処療法になってしまいます。

たまに教え好きの会社に出会います。部下が質問に来ると、もう帰しません。数時間たっぷり講義です。聞く方が嫌になるくらいですが、この上司からのレクチャーが一番勉強になります。

聞きたいことや教わりたいことがあれば上司・上長に聞いて学びなさいというのが最も効果的なような気がします。就業時間後、残業している社員を捕まえて、わざわざ教えて回っている上司がいるくらいが良いのかもしれません。

1年で3年分、5年分の成長があると言われる会社は、素晴らしい教育システムがある訳ではないです。あるのは、先ほどのような上司の方がいる会社です。教えるということが社風となった時、会社はコストかけなくても成長します。

教育はシステムや仕組みを作るのではなく、教えるという社風を作ることが大切ではと思います。

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