よくクライアント先の社員の方にお聞きすると、「この会社好きに出来て良いです」という答えが返ってきます。

好きに自由にさせていただいていることを会社に感謝すべきです。おそらく大手企業へ行かれたら同じようなことはできないと思います。でもそれが中小企業の良いところでもあります。

時には暴走機関車になることもしばしば。。。
しかし、それが業績を大きく伸ばすこともあります。自由に好きにできるからこそ、伸びることもあります。ところがいつまでもこのような考えを持たれると会社としては困ります。

組織が出来上がって来ると、一人の勝手な行動や考え方が会社にマイナスをもたらします。会社のルールや規律に則った行動をとっていただかないと、他の社員に対しても示しがつかなくなります。

会社や組織が成長したことを理解し、その上でどのような行動を取るべきか考える必要があると思います。

自由な会社というのは、好きに何でもできる会社ではないです。一定のルールや常識が守られた上での自由です。解釈を間違えると、自由が独り歩きします。今までやらせてくれて来たのだから良いだろうとか、これくらいは大丈夫だろうとか、勝手に自分で判断されると困ります。

逆に節度ある自由を守られている会社は、言葉の端々に会社や上司の方に対する感謝の気持ちが出ています。自分勝手な行動は慎む、何かあれば会社の基準で判断するようにされています。

会社としてもできる限り自由にできる仕組みやルールを作ることが大事だと思います。ところがその前に、会社としての考え方や方針、一般常識やマナーなど最低限守って欲しいことを伝え、徹底させる必要があります。

自由を履き違えて理解している人がいないようにすることです。「好きに出来るんです」という言葉の意味は何なのでしょうか?本人はどう思っておられるのでしょうか?

自由の裏には必ず感謝の気持を持つことが大切であると思います。

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