企業や店というのは簡単に30%以上ダウンするということはあまりないです。どんなに社内に問題があったとしても皆の頑張りで切り抜けられます。ところが外部環境の大きな変化でどうしようもない場合もあります。

待っていれば何とか元に戻るのではという甘い期待をかけられる方もおられますが、それが一番危険です。外部環境が大きく変化した場合は、単純に元の状態に戻るということはないです。

消費者心理に変化が起こった場合、マーケットは以前と同じだと考えない方が良いかもしれません。

経営幹部会議などで、外部環境の変化に対しての対応策は検討されていますでしょうか?

例えば、
1.売上が30%ダウンすることが予測される場合の対応策
2.原価が30%以上高騰する予想され場合の対応策

どちらの場合も固定費の圧縮や販売管理費の圧縮では、利益がでない場合、どうされますでしょうか?

事態が起こってからでは遅いです。危機的な状況に近い状態になることを想定して検討しておくことが大切です。それが危機管理です。

いつか良くなるのではとか、しばらく待てば元の状態に戻るのではというのは、どのデータを元にされているのでしょうか?その保証はどこにあるのでしょうか?

経営で一番危険なのは、何もせずに待つということです。トップの甘い期待感が会社を潰します。

内部の問題は自助努力で何とかなります。しかし、外部環境の変化は自助努力だけでは解決できないことがあります。しばらくは、状況を待つしかないかもしれませんが、その後どう対応して行くのか、変化して行くのかを想定できているかどうかです。

少しでも市場が回復して来た時、待つだけだった企業と対応策を練っていた企業で大きく差が付きます。

回復してからでは遅いです。その時には結果がでているでしょう。だからこそ、今が大事です。あらゆることを想定して、見直す、新しく作り直すことが大切だと思います。

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