ポータルサイトでは2つのことを同時に行わないと繁盛しません。登録者の数を増やす、商品・サービスを探している人・企業を集客するということを同時に行う必要があります。

まず、見栄えが良く、集客力をアップさせるためには登録する企業数を増やすことが大事です。

また、商品・サービスを探している人・企業を集客するための仕掛けも大事です。見に来ていただけるようにSEOを強化したり、コンテンツを充実させたりする必要があります。

そうすると、ポータルサイトの運営者は、両方を増やす必要が有るということになります。ところがここに一つの矛盾が発生してきます。

仮に登録者の数が増えたとし、集客数・アクセス数は同じだった場合、一社当たりの反響率は下がることになります。登録された方は、折角登録したのだから何らかの反響はあるだろうと待たれていますが、実際には反響率が下がっているかもしれません。

それに現実的には、どんなに登録者の数が増えたとしても魅力のある店や魅力のある人に集中する傾向があります。世の中に認知されていない無名の方が登録したからと言って反響があるということはあまりないようです。

だから、ポータルサイトへの誘導を強化し、アクセス数が増えたとしても登録者の方に平等に反響率が上がる訳ではないです。一部の方により集中化するだけです。

登録料を有料で行っている運営者は頭の痛いところです。何とか登録者を増やしたいと賢明ですが、反響率の提示を求められると厳しいです。

ネット上では、エリアや地域、客層などを分けて棲み分けするということが難しいです。エリアや地域はなく、客層を意図して分けることもできません。お客様の主観で判断されるからです。

それと過去の実績と現状の活動内容が重視されます。その時点で大きな差が付いてしまいます。

自社の商品・サービスに自信のある方は、サイト登録されることによってますます成果が上がると思われます。

ところが、何も実績がない方がネットに過大の期待をかけることは危険だと思います。どんなにポータルサイトへの登録数を増やしても反響率は上がらないでしょう。確率論で行くと、登録数を増やせば反響率が上がるということになりますが、実際には過去の実績やコンテンツの内容でまず評価されるからです。

見てはくれますが、そこからクロージングに結び付くかどうかは別問題です。できればやはり自社サイトで地道に集客を図る方法をおすすめします。他人に頼った運営では、成果が上がりづらい時代になっています。

ポータルサイトの運営者も大きな課題にぶつかっていると思います。登録者の数を増やそうと思えば、一社ずつの反響率を上げ、未登録者の勧誘を行う必要があります。同時に登録者の数が増える以上に、アクセス数を伸ばして行く必要があるからです。

最悪の場合、いつもの会社や人がトップページに載っているということになります。まんべんなく平等に成果を分けるというのは、マーケティングの矛盾なのかもしれません。

【最新情報はこちらから】経営コンサルタントは武内コンサルティング