営業についても皆さん悩まれています。売上が良くないので、営業を強化されようとします。過去のお付き合い先を順に回って行きます。近隣から攻めて行き、市内、県内全域と進めて行きます。

ところがこの営業を行う上で、県外へも行かせて欲しいという意見が出てきます。古いお付き合い先だからとか、企業規模が大きいので行ってつなげてきたいというものです。

悪くはないと思うのですが、その1件のために時間と費用をかけていると良くないです。訪問予定企業先の周りに営業をかけれるところがないかリサーチしないといけません。最低1日5件くらいは回るような予定になっていないとOKしづらいです。

また、新規開拓のために県外営業へ行かせて欲しいという意見も出てきます。訪問予定先の企業のリストアップが出来ていたとしてもOKしても良いのかどうか迷われます。

県外への新規開拓営業は、市内・県内の営業をすべて回ってから、成果を出してからです。リスクの大きいものは、最後の手段にされた方が良いと思います。県内で成果が上がっていないのに、県外へ行って成果が上がるとは思えません。

それと県外の新規開拓の成約率を上げようと、上位の役職者の方が行かれる場合もあるようですが、成約が決まりそうな場合のみ足を運ばれた方が良いのではと思います。

本来の業務をまずこなし、余裕があるのであれば良いかもしれませんが、そうでないなら高いコストになります。

全社挙げて営業に力を入れようということになっても手順と進め方をまずしっかりと決めておくことです。決まらなければ徐々に遠くへ行く傾向が強くなります。遠くへ行けば行くほど成約率は下がって行きます。

逆に足元の成約率を高めれば、ノウハウが構築されて行き、遠くの成約率も上がって行きます。まずは、成約率を上げるためのノウハウを作り上げることが先です。それができていない状態で、闇雲に営業をかけても成約率は上がらないでしょう。

営業が上手く行っていない理由を見つけ、それを整備することから始められてはと思います。

俺が行ったら決まるのではと思われるかもしれませんが、商品・サービス内容が同じであれば厳しいと思います。焦らずに商品・サービスの見直し、営業ツールの見直し、営業ノウハウの構築に全力を挙げられることが先ではないでしょうか?

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