今お金がいるから徴収している訳ではないです。また毎月、徴収したお金と同額の金額が経費としてかかっている訳でもないです。

管理費と言うのは、過去の投資を補う、現在発生している経費支出の支払いを行うという意味だけでなく未来への投資のためのプールという意味も含まれています。

決算書や損益計算書の中からはそのような意図は数字としては現れてこないですが、そういった意味も含まれていることを理解すべきです。

今月発生した金額分だけ、従業員数で案分すれば良いのではないかという発想では、いざという時の対処ができません。

今だけの支払いを行うというのでは、日銭商売です。経営は日銭商売ではなく、未来永劫、継続できるようにあらゆることを想定して運営しないといけません。突発的な経費も出てきます。それを未然に防いだり、予測することも必要です。

経営では、すべてにおいて未来への投資を考える必要があります。例えば、教育研修も今日実施したからといって、即結果につながる訳ではなく、未来の成果のために行っています。だからこれも未来への投資と言えるでしょう。

逆に、教育研修を行わないとどうなるでしょうか?今は良くても数年後、業績が悪化し出します。一人当たりの生産性が上がらなくなるからです。

未来に対してすべてを予測するというのは難しいですが、あらゆることを想定して投資しておくことが理想です。

その発想を経営者だけでなく、幹部の方や管理職の方まで持っている会社は強いです。

経営は投資をしないと新しいものは生まれません。それと目に見える投資だけでなく、目には見えない投資も必要です。

過去・現在・未来のすべてが見える経営にするには、やはり投資をどれだけ行っているかにかかってきます。

目先の判断だけでなく、その裏の意味を深く知るようにすることも大切ではと思います。

管理費や教育費に対する議論、社内で一度されてみられてはいかがでしょうか?

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