今現在の損益分岐点売上高を出すことは簡単です。一般管理費の総額を粗利率で除すれば出てきます。そこから今の状態での損益分岐点はいくらなのかを割り出し、今後の方向性を出して行きます。

例えば、原価を下げるとか一般管理費を削減するといった手法で損益分岐点を下げる計画を立てると思います。ところが、本当に大事なのは3年後、5年後の損益分岐点売上高を予測することです。

今期の数値は結果であり、それを増やすことも減らすこともできません。将来がどうなるのか、それを予測する必要があります。

特に今のように景気が悪く、各業界のマーケットが縮小している中では、今後売上がどのように推移して行くのか厳密に見直すことが大事です。やりたい数字を並べて計画書とするのは少し危険だと思います。

具体的には、売上を落とす計画も有りです。カッコ悪いとか、そんな計画を組んだことがないと言ってられないと思います。

大事なのは、利益を出し経営を継続させることです。そのためには、実現可能な売上を予測し、その時の損益分岐点売上高を出すことです。

そうすると今後どのような対策が必要なのか見えてくると思います。昨年よりも売上が常に伸びている数字でないと納得がいかないという考えを持たないことです。

事業を縮小させ、利益体質化させることも経営では大切です。ところがこのような計画書をあまり見たことがないです。日本では昨対を超えないとダメなような神話があります。

昨対の売上を超えることだけを目標にしていると、経営が危うくなる時代です。
いち早く気付き、舵取りされることをおすすめします。

もう右肩上がりの時代ではないです。整えることこそ今一番大切な戦略です。

また、諸事情により緩やかに売上が下がって行く可能性があります。そのことも折り込んで計画を立てることが本当は大事なのではと感じています。

3年後・5年後の損益分岐点売上高を早急に予測されてはいかがでしょうか?

【最新情報はこちらから】経営コンサルタントは武内コンサルティング