作成・修正させていただく時にいつも思います。顔と名前がわからず、資料・データからのみ判断しています。情が入るということがないです。

だからこそ、公平・公正なジャッジができると思います。本人のことを少しでも知っているとこのような判断はできないと思います。

中小企業では、社員数も限られていますので顔と名前が一致します。どのような方か人柄も含めてすべてわかっているという状態が多いです。

そうすると、つい自分の部下や一緒に仕事をした人に対して甘くなります。極力厳しい評価はしたくないという感じになって行きます。

そうなっていくと社内全体が甘い評価をするようになります。あの人の下で仕事をすると評価が高くなり、昇進・昇格ができるといった間違った情報が流れるとたいへんです。

毅然とした態度で評価する必要があります。そうするためには総務部や人事部に一任するのも良いと思います。その後、社長がチェック・確認する。

絶対に私情が入らないように注意しないといけません。不公平感が残るような査定は、業績やモチベーションに関わってきます。

だから私がお手伝いさせていただく時も総務部や人事部の担当者のみで進めて行きます。他の人は、一切入ってもらいません。各部署のメンバーさんが入って給与のことまで意見を述べ出すと収拾がつかなくなるからです。あくまでも意見をいただくのは、人事考課表と評価のあり方についてまでです。

そうしないと、自分の給与を自分で意見を言って決めれるような変な仕組みが出来上がってしまいます。

評価のあり方は皆で決めても給与のことは会社が決めるというふうに線引きすることが大事です。

評価や給与で大事なのは、情が入らないようにすることです。これを甘くしていると良い会社にはなりません。

賃金テーブルは、密室で顔と名前が一致しない人が機械的に作業を進めるのが理想かもしれません。

【最新情報はこちらから】経営コンサルタントは武内コンサルティング