「一発逆転策の追求や外部からの経営者の招へいは失敗に終わることが多い」らしいです。

拡大路線のツケが回って来ている企業が多いです。拡大路線さえ取らなければ利益が出ていたのではと皆さんおっしゃいます。身の丈に合った事業を行えば良いですが、ついつい欲が出ます。

また、窮状を脱出するための一発逆転策というのはなかなかないものです。無理に押し進めると会社自体がおかしくなります。

外部からの招へい案も悪くはないですが、その企業の文化がありますので、それとどう向き合うかだと思います。文化云々よりも利益第一で大ナタを振ることができるような方なら良いですが、日本では同化しがちです。

それと外部からの招へいの場合、ご本人は改革を推し進めようとされます。任期中に結果・成果を出したいと思い、つい焦りが出てきます。そこから綻びが生まれてきます。

私も気を付けていますのは、業務内容や改革ではなく規律面です。規律とは2つあります。一つは、事業運営に対する規律です。明確な基準を持って決断・判断できているかどうか。もう一つは、従業員の礼儀マナーに関する規律です。

この規律がない中で事業を行うと失敗することが多いです。失敗の理由は、イノベーションや事業内容ではなく、規律に行き着きます。

焦りは常に拡大路線へ向けられます。それがまた負の財産として残ります。さらに何とかイノベーションが必要ではないかと焦りが膨らみます。この悪循環が続くと抜け出せなくなります。

やはり最終的には中を強くして行くことだと思います。それが欠けている状態でどんな改革、対策を打っても良い結果は出ないでしょう。

イノベーションというのは、何か新しいものに着手するイメージがありますが、実は社内体制の見直しにあるような気がします。

規律がなくなった瞬間、会社はおかしくなり出します。新しいことよりも中の見直しが大切ではと思います。

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