コンサルタントの仕事は誰にでもできる?と皆さん思っておられるようです。
ところが一番難しいのは、自分が勤めていた会社の規模が基準になり、中小企業の実際の現場とは異なる点です。大手に勤めておられ方ほど、頭の切り替えが必要です。自分からその会社のレベルにまで降りて行かないといけません。

えっ!こんなこともできていないのぉと思ってもそれが現実です。一から教えないといけないことがほとんどです。

このことが理解できて、目線を合わせることができることが大事です。人間ですからどうしても自分の過去の経験や目線が中心になりがちです。それを基準に考えたり、押しつけたりすると嫌われます。誰も支持してくれなくなります。

現場に目標を持っていただき、やる気を引き出す事が一番の課題です。

いろんなつまらない問題も多々出てきます。それを一つずつ解いて行くことが楽しいと思える人でないと無理なのかもしれません。

課題も答えも見えていて、簡単に解決できる案件はないです。自分たちでどうしようもできないからご依頼があります。

できないこと、できていないことをどう順序立てて解決するか、それを期待されています。

決して自分の理想の形ややりたいことを提案しないこと。それはクライアントに対しては受け入れがたいものの場合があります。

常に相手に合わせること。我を通さないこと。
理解して納得されないものは、どんなに良い提案でも実現は難しいです。

会社に合わせ過ぎるのも良くないですが、相手のペースに合わせて何ができるかを判断して話を進めるのがコツです。

あるべき論では解決しません。理想と現実の間を埋める作業が必要です。

能力や技術以上に大切なもが潜んでいるようです。
結局は、泥臭い現場提案型でないと食べて行けないような気がします。