銀行交渉をして事業を再生したいというよりも本音は今すぐにでも清算をして、新しい人生を歩みたい。これが本音のようです。

皆、借金が免除されることを望んでおられます。従業員のことや今後の事業運営のことは二の次みたいです。自分が何とか助かりたい。でもこれでは誰も認めてくれないでしょう。

借入したのは自己判断でしたはず。返せなくなったので、何とかして欲しいというのは甘い考えと判断されます。

借入の額が大きいので返済を猶予して欲しい、少しずつでも返しながら事業を継続して行きたいとなると周りは積極的に支援してくれます。

ところが大きな借入がある中で、今すぐに辞めたいと思っても保証の問題も有り、現実的にはかなり難しいです。

銀行に駄々をこねても同じです。銀行には銀行のルールがあります。担当者の一存で決めることもできません。

再生を望まれている方に対してはいくらでも協力することができますが、今辞めたいと言われても簡単に処理することができません。

事業経営で疲れておられるのだとは思いますが、長期戦覚悟で徐々に好条件を銀行から引き出していくというのがまず大事だと思います。

右か左かジャッジをした瞬間、どうにもならない場合もあります。だから決断は慎重に行うべきです。

事業継続はなんとか出口を探せますが、事業のリセットが最も難しい問題です。
保証のことも含め中小企業オーナーは、死ぬまで頑張り通さないといけないルールになっています。

良い時もあったと思いますが、どこかで区切りを付けることも大切かもしれません。ただし、大きな痛みを伴うことを覚悟の前提です。

このような話が今後、多くなりそうです。
折衝や折り合いをどうつけるか、業務改善ではなく、こちらの仕事が主になるかもしれません。