それも先代や先々代が負の遺産を残されていると、現社長はたいへんです。自分の責任ではないのに、借金だけが受け継がれている感じです。

あの時、投資さえしていなければと皆さん後悔されています。特に大きな投資の場合、効果が上がっていないことが多いようです。

その時は、必要と感じたから投資をされたのでしょうが、後から返済というボディブローが待っています。

返済を全く考えずに借入を起こす人はいないと思いますが、身の丈以上の投資をされると企業経営は危うくなってきます。

本当に、あの時の投資さえなければ順調なんだがなぁという方が多いです。でも仕方ないです。次善策を考えないといけません。

過去の投資で残ったのは借金だけ。補修や改修も今後発生してきます。返済や必要経費が増える一方です。

だからこそ、固定費の削減、一般管理費の削減計画や原価率低減の計画が必要になってきます。

過去に大きな投資をしたと思っておられる方ほど、その分削減する計画も大きくなります。

投資をしたからといって客数が増えたり、客単価が上がる訳ではないです。やはり、オーナーの自己満足の部分が大きいです。投資は、毎年の減価償却費の
範囲内で補修・改修を行いながら経営して行くのが妥当だと思います。

ただし、何十年に1度は大きな改装が必要になってきます。昔は、その建物自体を改装し再スタートというのが当たり前でしたが、今はもう少し柔軟に考えても良いのではないでしょうか?

例えば、新たな土地や物件で再スタートする。これも有りです。現物件を改装した方がコストがかかる場合があります。

また、土地は借りるものではなく借りて家賃として経費計上した方が経営が楽な場合だってあります。

将来にツケを残さないような見本となる投資をして下さい。
過去の投資を止めることはできませんので・・・