本当は修羅場経験をさせたいのですが、昔のように仕事がないのが実情です。
私たちが新人の社会人の時のように、待っていても仕事が入ってくるというような状況ではないです。

私も過去を振り返ると、学生時代のアルバイト経験と会社へ入ってからの3年間が一番苦しかったです。

まず社会人になって机に座っていると、どんどん仕事が回ってきます。仕事といっても数値データとグラフ表の作成です。やってもやっても終わりません。終電に間に合うように、早く帰りなさいという指示もないです。その頃は、与えられた仕事は死んでもやるもんだと教えられていたため、できていなかったらできるまで徹夜です。

仮眠が取れれば良い方です。そのまま寝ずに翌朝です。コンビニで歯ブラシと1000円の髭そり、タオルを買ってきてトイレで洗顔です。これが日常茶飯事で起こります。

能力よりも体力勝負です。
報告会の前日は決まって徹夜。資料作成を何とか間に合わせないといけないため、新人はスタンバイです。皆で協力してやっと完成です。その報告書を今度は上司が乗る飛行場や駅まで届けないといけません。もう必死でした。

次の新人が入って来て覚えてくれるまでは少なくともやらないといけません。
こんなことを3年間も繰り返していると自然と一人前に近づいて行くと思います。

年間総労働時間は?おそらく時間の単位ではなく、無茶苦茶です。

社会人になって仕事がない状況の職場に配属されるのは悲劇に近いものがあります。やる気満々で入ってきたのに、雑用ばかり、資料を見ておきなさいと言われても飽きてきます。

会社や上司はやはり仕事を取ってくることです。また、仕事がないのに採用しても育たないということも認識すべきです。中小企業では、将来に対して採用を行うのよりも仕事量に応じて採用することが望ましいと言われます。

若い時の修羅場経験が必ず役に立ちます。自分を追い込んで仕事をした経験がある方ほど強いです。

新人は必ず、一番忙しい部署へ配属してあげて下さい。20代前半での経験が一生を決めるかもしれません。