売上が低迷していて、来期も今期以上に低迷が予想されるなら、早めに手を打つ必要があります。

まずは、固定費の圧縮を想定しておかないと、赤字になります。しかし、人件費のカットや従業員数の削減といったところまでは考えたくないものです。

そういった場合、まず着手しなければならないのは、部の数を減らすことです。不採算部門の見直しが必要です。従業員数の削減を実際には行わなくても部の数を減らすことですスリム化を図ることが大切です。

昔からうちにある部署だからといって残しておくと何ら改革になりません。間接部門もよりスリムになるように統合化すべきです。

また、利益を生んでいない社長直轄の部署なども見直しが必要です。余計な部や課が組織図に載っていないようにすることです。

複雑化した組織では利益は上がりません。単純化、明瞭化が一番です。利益が出ていない時ほど、組織の縮小が大事です。

売上が下がるのを待っていては、赤字幅が大きくなるだけです。右肩上がりの時代なら組織が肥大化しても吸収できますが、今のようにマーケットが縮小している時代では、組織そのもののあり方を見直すことが大事です。

組織改革には、トップの英断が必要です。
予算会議は実施されていると思いますが、組織改革会議は行っておられますでしょうか?

組織をどうデザインするか、それが事業において一番大事なことです。組織に予算が付きます。組織のあり方を明確にしないと現実の数字に近づきません。

無理をした組織にしないこと。少人数で残されますか?赤字の部門そのままにされますか?

残す理由のない部署は、削減対象です。よく頑張っているでは理由になりません。やはり社長の英断が必要だと思います。

組織改革会議、四半期に一度は開催されて、組織と人事を見直すことが大切ではと思います。