会社が想定している予算があったとします。各部門ごとに来期の予算を出してもらうと、会社の想定した予算にならない場合があります。

部門ごとの数値の積み上げで想定していた数字よりも上回れば良いですが、そうならなかった場合、再度見直しが必要になってきます。低めの予算を出されるとこうなります。

そうすると、予算のあるべき姿は?
会社が決めた予算数値を各部署、各人に振り分ける作業をした方が良いのではと思います。積み上げ方式では、損益分岐点を割ることが多々あります。

あるべき数字を目標にしないと、利益が出る数字になりません。各部署に任せておくとどうしても予算が甘くなってしまいます。

利益を出すのに必要な最低限の数値を示すことから予算組みをする必要がありそうです。

それに赤字の予算なんてありえません。最初から赤字の計画を立てることはできません。

会社全体、部の予算については経営幹部で決定するのが良いのではないでしょうか?

少しくらい頑張ればクリアできる数値では利益化は難しいです。あるべき数値を設けて、必達させるんだという意気込みがないと予算はクリアしません。

部門長の方も予算数値必達のために尻を叩かないと、人は動きません。予算をクリアしないと給与がカットされる、賞与がなくなると思って真剣に取り組まないと、期末に数字合わせをすることは難しいです。

だから日々、予算、予算と叫び続けないといけません。そのための癖付けですが、会議の冒頭から予算の達成状況を聞くことです。向こう3ヶ月間の予算の達成度を確認して下さい。

会議の内容も予算から入ることです。その他の連絡事項や方針伝達など大事なこともあるかもしれませんが、まず予算です。

概ね1年くらいはこのスタイルを継続しないと、予算意識は定着しません。人を育てるということは、予算をクリアできる人を育てるということです。つまり、数字の組み立てが自分でできて、自分で達成できる人を作るということです。

少し高いくらいのハードルを会社が設定して、それをクリアできるように上長の方が指導することが大切です。

だから個人予算は会社が、上長の方が決めてあげた方が良いです。予算達成者がたくさんいる会社って、元々の予算設定が甘いからではないでしょうか?予算はやはりあるべき姿の数値でないと良くないような気がします。