どの企業様へ訪問させていただいても管理職クラスの方からの希望・要望は、昇給や賞与についてが多いです。気持ちはよくわかります。しかし、その原資はどこから出るのでしょうか?

管理者教育の講義内容でも常に思っていることはこの原資を何とか皆の力で獲得できないかということです。

良い話が聞けたと満足されては困りますし、そのような教育内容では会社やトップに対して失礼だと考えています。教育を通じて成果を上げたいです。

教育自体に自己満足感を覚えていただいては成果は出ません。成長もしないでしょう。

良い話よりも一つでも改善につなげ、成果を挙げて、原資を獲得するためにはどうすれば良いかを考えて欲しいです。だから講義なども途中で中断しても良いと思います。この課題を是非、解決したい。そうすれば、原資が生まれるのにというヒントが出てくれば、徹底的にそのことに対して議論すべきです。

会社で行われる研修会や勉強会は学校の勉強とは違います。個々人が何かを習得する以上に、会社としてプラスになること、成果が見えること、結果が出ることが大事です。

半年から1年後に必ず成果が出るようにイメージされているなら良いですが、参加して何か勉強出来た気分になられるのが一番怖いです。

実は、どの企業様でもこのような感じになっておられます。毎年毎年、成果や結果が見えていない状態で教育は必要だからと継続されているところもあります。

教育のあり方をもう一度考えるべきだと思います。大事なのは会社が成長して、利益が増えることです。そのための手段として教育があります。何のために行うのか、それを理解することが大事だと思います。

お金、お金、利益、利益と感じが良くないかもしれませんが、これがないと皆が幸せにならないのです。どこかで原資をねん出できないと支給できません。

利益が出るようなツボがあれば、そこを押したいです。そのツボを探し当てることが教育で一番大事なことだと思います。

個々人の能力アップ以上に、会社としてのツボを皆で見つけ出す事が大事ではないでしょうか。

そんなに簡単には見つかりませんが、その視点を皆が持つようになると強いと思います。